ご支援のお願い

本庶 佑

本庶 佑 ( ほんじょ たすく )
京都大学 高等研究院副院長・特別教授

このたびはノーベル生理学・医学賞をいただき、大変名誉なことと喜んでおります。
長い間苦労をともにしてきた共同研究者、学生諸君、さまざまな形で後援いただいた方々、つねに支えてくれた家族など、多くの方々に感謝しています。

1992年のPD-1の発見をはじめとするきわめて基礎的な研究が、新しいがんの治療法と臨床に応用されるようになり、自分の研究が本当に意味があったことを実感して、何よりうれしく、そのうえにこのような賞をいただき、私は大変幸運な人間だと思っています。

今後、免疫治療法がこれまで以上に多くのがん患者を救うことになるように、私自身もうしばらく研究を続けたいと思うとともに、世界中の研究者がこの目標に向かって努力を重ね、治療をさらに発展させてくれることを期待しています。
今回、基礎的な研究から臨床へと発展させることで受賞につながったことが、基礎研究に携わる研究者を勇気づけ、基礎医学研究が一層加速することになれば、まさに望外の喜びです。

私はかねてより、基礎医学研究の加速や基礎研究に携わる研究者への支援充実の必要性を感じていたことから、今回の受賞を記念して「有志基金」を設立しました。
若手研究者が安定的に自由に研究できる環境を整えたいと考えております。
多くの皆様からのご支援を心よりお願い申し上げます。

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